助成金は雇用保険料からできている。

「起業家、中小企業のための雇用助成金一覧」でご紹介している助成金はすべて雇用保険料からお金が出ているものでして、会社として雇用保険に加入することが、すべての助成金をもらうための条件となっています。

雇用保険は「失業保険」ともいい、会社を辞めた時にハローワークで手続きをすると、失業した当人が生活保障のためのお金をもらえるというものです。

雇用保険に加入できる(しなければならない)のは、役員以外で週20時間以上勤務の従業員でして、ハローワークで手続きをする必要があります。

順番が前後しますが、雇用保険に入るためにはあらかじめ労働基準監督署で手続きを行い、労働保険に入っておく必要があります。

労働保険とは、労災保険(従業員の仕事中に起きたケガや病気を補償する保険)と雇用保険をあわせた概念です。

労災保険と雇用保険の保険料は「労働保険料」としてまとめて支払うことになっているので、助成金をもらうためにここを飛ばしていくわけにはいきません。

…と、ちょっと説明が難しくなってしまいました。わからない点はお気軽にご相談いただければと思います。

助成金と補助金の違いとは?

助成金も補助金も申請をすることで国からもらえる資金という点では、同じものです。

ただし、助成金は要件を満たしていれば、必ずもらうことができ、補助金は応募し、審査に通過しなければもらうことができないといった違いがあります。

また、補助金は一定期間後に返済しなければならない場合もありますが、助成金はいっさい返済する必要がありません。

ここまでお読みになって、助成金のすばらしさがおわかりいただけたかと思います。

助成金はおもに厚生労働省が支給するもので、「起業家、中小企業のための雇用助成金一覧」で多数ご紹介しています。

申請を専門家に依頼する場合は社会保険労務士となります(当事務所にて対応しています)。

補助金は中小企業庁が支給する創業・事業承継補助金、ものづくり補助金や、経済産業省が支給するIT導入補助金などがあります。

申請を専門家に依頼する場合は税理士、中小企業診断士などとなります(当事務所でご紹介が可能です)。

まだまだ助成金や補助金に関する情報はよく知られていないことが多く、一部の会社でのみ活用されている現状があります。

当事務所では起業家、中小企業経営者の皆さまに助成金や補助金に関する情報を提供することで、経営をラクにするお手伝いをしております。

利用できる助成金や補助金があるかもしれませんので、ぜひお気軽にご相談ください。

助成金をもらうためには社会保険に入る必要があるのか。

労働保険以外に社会保険の問題があります。

社会保険は、健康保険(おもに役員・従業員が病院にかかるための保険)と厚生年金保険(おもに老後のための積み立て)を一般的に指していいます。

社会保険に加入できる(しなければならない)のは、社長および週30時間以上勤務の役員・従業員でして、年金事務所で手続きをする必要があります。

支払う報酬のおよそ15%が会社負担と保険料が少々お高く感じるのがネックになっており、スタートアップや中小企業の方などは加入に躊躇される方も多くいらっしゃいます。

一応、社会保険に加入せずとももらえる助成金はあるのですが、キャリアアップ助成金は社会保険への加入が条件となっていますので、助成金をもらう機会に社会保険に加入するという考え方もあると思われます。

当事務所にて手続きのご相談もうかがっておりますので、お気軽にご相談ください。